競技ダンスとは

競技ダンスとは、何組ものカップルの競技選手たちが同じフロア内・同じ音楽で踊り、その技術や表現性について、 アドジュディケイター(審査員)が相対評価で順位をつけ、優劣を競う芸術性・音楽性を兼ね備えたスポーツです。

行われる種目

競技ダンスは大別すると、スタンダード(モダン)、ラテンアメリカン(ラテン)があり、それぞれ5種目ずつあります。 スタンダードは、ワルツ・タンゴ・スローフォックストロット・クイックステップ・ヴィニーズワルツです。 ラテンアメリカンは、チャチャチャ・サンバ・ルンバ・パソドブレ・ジャイブです。 競技ダンス競技会で行われる種目については競技会により異なりますが、スタンダード戦、ラテンアメリカン戦、10ダンス戦(スタンダード5種目+ラテンアメリカン5種目)等があります。 その中でも、1種目ごとに順位をつける単科戦と、競技種目全種目総合で順位をつける総合戦があります。
※その他フォーメーションダンスもあります。

階級分けについて

競技選手の年齢により、ジュブナイル(11歳以下)、ジュニア(12~15歳)、ユース(16~18歳)、 一般(年齢制限なし)、シニア(35歳以上)、ミドルシニア(45歳以上)、グランドシニア(55歳以上)の分類があり、 技術レベルによりA~D級(Aがもっとも上級)1~6級などがあります。
※JDSF競技規則による階級分けです。他の競技ダンス団体とは異なる場合があります。

服装

スタンダード種目では、男性が燕尾服、女性はスタンダード用ドレスを着て行います。 ラテンアメリカンは、男性はラテン衣装、女性はラテン用ドレスを着て行います。
男性女性とも、衣装は技術レベル、年齢やクラスによっても決まっているため、各競技会のドレスコードを確認すると良いでしょう。 また、下位レベル競技会では、衣装が必要でない場合(男性はベスト、カッターシャツ、スラックス、タイなど。女性は練習着など。)もあります。

■ひとりで始める

「競技に出たい」と決意したら、ダンススタジオ・スクール等で先生から指導を受けたり、 競技ダンス系サークルで上級者に教えてもらうなど、身につける手段は様々です。 主にはダンススタジオ・スクールで習うことが良い方法だと思います。ある程度の水準に達したら、 競技ダンス系サークルは交友・情報交換・技術向上・パートナー探しの場として利用すればよいと思います。 競技ダンスは男女二人一組で踊るスポーツですので、パートナーが見つからなければ 競技会に出ることもできません。(競技会によっては個人の部もあり)一人の方は、パートナー探しも必要ですが、 ダンススタジオやスクールでの紹介や、競技ダンス系サークルでパートナーを探すこともできますので心配ありません。 また、ダンスファンやダンスビュウなどのダンス雑誌のパートナー募集欄を利用したり、 インターネットでパートナー募集掲示板などを利用するのも一つの手段だと思います。 ただ、全く踊れない状態でパートナーを募集するのは失礼ということもありますので、 ある程度まで上達してからパートナー探しをしたほうが良いでしょう。 パートナーが見つかり、ダンスも上達すれば、次は競技会に出場するだけです。 サークルの競技選手や、スタジオ・スクールの先生に、競技会出場について相談してみると良いでしょう。

■カップルで始める

初めからカップルで始めたい人は、ダンススタジオ・スクールで先生に教えてもらったり、 競技ダンス系サークルで上級者に教えてもらうなどの方法で競技ダンスを学ぶと良いでしょう。 主にダンススタジオ・スクールがオススメです。 サークルは、交友や情報交換、技術向上の場所として利用すればよいと思います。競技会に出場する際には、スタジオ・スクールの先生やサークルの競技選手に相談しましょう。

■グループレッスン

グループレッスンとは、カップルを含む複数の人を集めて行われるレッスンのことを言います。団体レッスンという呼び方もありますね。
公民館にプロの先生が来てレッスンをしている場合や、サークルが月1回程度、プロの先生を呼んでレッスンしてもらう場合、また、海外のトッププロが来日した際に、日本のプロやアマチュアの競技ダンス選手を集めて行うこともあります。
カップルレッスンや個人レッスンに比べると、当然ですが、人数が多い分、自分の踊りを見てもらう機会(時間)が減ってしまいます。ですので、できる限り積極的に先生に質問するようにしましょう。逆に複数人でレッスンを受けるわけですから、料金的にはカップルレッスンや個人レッスンよりもリーズナブルです。 プロの先生のレッスンは受けたいけど、そんなにお金はかけられないよ、という方にオススメします。

■大学生

大学生の場合は、通っている大学に学連(全日本学生競技ダンス連盟)参加の競技ダンスサークル・ダンス部があるか確認してください。サークルがあれば、 そこではじめるのが最もオススメです。サークル・ダンス部の人に連絡し、まずは見学してみましょう。 女子大でも他大学の競技ダンスサークル・ダンス部と提携していて学連に参加しているところもあります。大学にサークル・ダンス部があるかどうかは、学連のホームページで確認できます。同ページにリンクがあります。 学連の競技会は、学連特有の規約があり、それに従い行われているので、 競技会については各サークル・ダンス部で教えてもらってください。

アマチュア競技会出場

競技ダンスをするからには、競技会に出場するのが前提だと思います。アマチュア競技会の主には、
JBDF、DSCJ(JDC,JBDA,JDSF)、 JCF主催の競技会があります。各団体についての説明は、下記ホームページでご確認ください。また、サークルや先生と相談するのが良いと思います。



採点方法(スケーティングシステム)

あらゆる競技ダンス団体では、採点法としてスケーティングシステムと呼ばれるシステムを採用しています。
競技ダンスでは、競技者が同時にフロアで踊るので、それらを相対的に評価できます。 競技ダンスは、他のスポーツのような絶対評価点がなく、相対評価で結果が決まるということになっています。
審査員は相対評価で点数をつけていきます。審査員の数は基本的に奇数です。 競技会の規模にもよりますが、5・7・9人の審査員であることが多いです。
競技するカップルの男性の背中には背番号がつけてあり、その番号を見て審査用紙に記入していきます。
※詳しくはJDSFのホームページに解説がありますのでご参照ください。

動画

それぞれのダンスの動画を是非ご覧ください

ワルツ

タンゴ

スロー・フォックストロット

クイックステップ

ヴェニーズ・ワルツ

チャチャチャ

ルンバ

サンバ

パソドブレ

ジャイブ